近年、相続に関する相談が増加しております。
また、実際に申告書作成の仕事も年々増加し今年に入ってからすでに4件の
相続税申告を提出いたしました。相続、贈与、譲渡いわゆる資産税といわれる
3つの事項についての案件ですが、これを専門にしている税理士さんも多く
います。私は専門というわけではありませんが、資産税の仕事はかなりこなして
きている方だと思います。資産税は法人税や所得税と世界が違う税法で
税理士試験を受験しているときも科目選択で相続税という科目があり、これを
選択しないと税理士になったときに自己学習で完結できる自信がありませんでした。
無事に1年間の勉強で合格できたもののいざ実務になるとなかなか難しいもので
税法ではわからない土地の評価や会社の株の評価など複雑な案件が山ほどでて
きます。
過去の相続税の計算での土地評価で、1筆の土地の中に宅地、貸地、私道、畑、
またその土地の所有者が複数いることがありました。
こんな評価勉強してません!が、様々な文献を読み事例を探し、税務署に相談し
あらゆる手段を使って仕上げていきます。
はたまた、GoogleMapでその土地建物の形状を見ることができるようになって
ますがそれでも細部までは確認できませんので、遠方まで足を運んでメジャー
をもって実測します。実際に行ってみるとなんと納税者さんの土地を近隣の
方々が通り抜けておりすっかり通路になってたりします。宅地ではなく私道
扱いです。また、実は隣地との境界がなかったりでお隣さんと揉めてたり。
いろんな場面に立ち会うことになります。
しかし、相続人さんは、亡くなられた方のためにきれいに収めたい一心です
のでそれに寄り添いベストな形で完結できるよう日々奮闘しております。
相続税は本当に奥が深い仕事だとつくづく感じながら勉強させていただいてます。